冬場はあまり汗をかかないから水分補給が不要というわけではありません。人は普通に生活していても、一日に約2.5リットルの水分を失うことがわかっています。
それに対して食事中に摂取する水分や体内で作られる水の量は1.3リットル。失った水分を補うためには、飲料から1.2リットル程度を摂取する必要があります。
2.5リットルの水分排泄のうち、尿や便以外に安静にしていても1日に約900ミリリットルの水分が失われますが、これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。
空気が乾く冬場は身体も乾燥し、もっと多くの水分が排出されることになります。
ここで1つ着目したい点ですが、不感蒸泄には『汗』は含まれません。
汗をかいたときにはその日の早いうちに失われた水分と電解質を補給し、摂取量と排泄量のバランスを保つことが重要なのです。
また、水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質を補給すると水分キープ力が高まることもわかっています。
湿度が低くなるほど、身体から失われる水分量が増加することがわかります。
汗をかきにくい寒い季節でも、空気が乾燥していると、知らないうちに身体は乾いてしまいます。
こまめな水分補給を心がけましょう。