高血圧が長く続くと、血管に過度の負担がかかり、動脈硬化(血管が弾力を失い、もろくなる状態)が進行します。
その結果、狭くなった脳の血管に血栓が詰まって起こるのが脳梗塞です。
一方、高血圧等による動脈硬化で、硬くなった血管が破れて起こるのが脳出血、脳の動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破裂するのがくも膜下出血です。
●脳卒中はなぜ怖いの?
脳卒中は、ひとたび発症すれば命にかかわる病気であり、昭和55年頃まで、日本人の死因の第1位を占めてきました。
その後、医療の進歩などに伴って死亡率は低下し、現在では第4位となっていますが、半身麻痺や言語障害、認知症などの重い後遺症が残ることが多く、寝たきりや「要介護」となる大きな原因となっています。
ある日突然発症することの多い脳卒中に対しては、予防を心がけること、そして、発症してしまったらできるだけ早く治療を受けることが何より大切です。