この改暦では、ユリウス暦の1582年10月4日の翌日をグレゴリオ暦の1582年10月15日として、春分の日を調整しました。
また、うるう年の入れ方も、ユリウス暦での4年に一度から、暦の1年の長さが実際の1年の長さにより近くなるよう、400年に97回という入れ方に変わりました。
グレゴリオ暦は、世界各国に徐々に受け入れられていきました。
日本では、明治の初めまでは別の暦を使っていましたが、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)として、グレゴリオ暦が導入されました。
日本においては、このときから、現在の1月1日が1年の最初の日になったのです。
結局、1月1日というのは、古代ローマ時代の暦の上で、名前もついていなかった冬の期間の前半がIanuariusと呼ばれるようになり、それがいろいろな変更を経ながらも現在まで続いてきたという、長い歴史的経緯で決まったものです。
天文学上の理由があって「1月1日をこの日とする」と決めたものではありません。