その後、ローマ王ヌマ・ポンピリウスが新たに制定したとされる「ヌマ暦?」では 、冬の期間にもIanuarius(英語のJanuary、現在の1月)とFebruarius(英語のFebruary、現在の2月)という2つの月が追加され、1年は12か月になりました。ヌマ・ポンピリウスが年の始めをMartiusからIanuariusにしたとも伝えられていますが、はっきりしません。ただ、紀元前1世紀頃までには、年の始めはIanuariusになっていたと考えられます。
ヌマ暦では、1年の日数が355日しかありませんでした。
そのため、うるう月を入れることで、季節と暦がずれないように調整をしていました。
しかし、責任者の怠慢や意図的な操作でうるう月が正しく挿入されなかったことにより、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の時代には、暦が季節に比べて2ヶ月以上も進んでしまっていました。
カエサルは、「今後このような混乱が起こらないように」と暦を改革し、平年を365日、4年に一度のうるう年を366日とする「ユリウス暦?」を制定し、紀元前45年から導入しました。