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... Lastupdate 2018.05.01
食中毒を防ぐ

腹痛や下痢、おう吐などの症状が急に出たことはありませんか。
そんなときに疑われるもののひとつが「食中毒」です。
食中毒は、飲食店などで食べる食事だけでなく、家庭での食事でも発生しています。
家庭での食中毒を防ぐのは、食材を選び、調理する皆さん自身です。
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■ 食中毒の原因は何?

食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。
細菌もウイルスも目には見えない小さなものです。
細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。
一方、ウイルスは低温や乾燥した環境中で長く生存します。
ウイルスは、細菌のように食べ物の中では増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入ると、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします。 。


  細菌が原因となる食中毒は

夏場(6月〜8月)に多く発生しています。

その原因となる細菌の代表的なものは、腸管出血性大腸菌(O157、O111など)やカンピロバクター、サルモネラ属菌などです。
食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
例えば、O157やO111などの場合は、7〜8℃ぐらいから増殖し始め、35〜40℃で最も増殖が活発になります。
また、細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時には、細菌による食中毒が増えます。

一方、低温や乾燥した環境中で長く生存するウイルスが原因となる食中毒は冬場(11月〜3月)に多く発生しています。
食中毒の原因となる代表的なウイルスであるノロウイルスは、調理者から食品を介して感染する場合が多く、ほかに二枚貝に潜んでいることもあります。
ノロウイルスによる食中毒は、大規模化することが多く、年間の食中毒患者数の5割以上を占めています。

このほか、毒キノコやフグなどの「自然毒」、アニサキスなどの「寄生虫」なども、食中毒の原因となっています。 このようにさまざまな原因物質によって、食中毒は1年中発生しています。