これらはすべて夏の強烈な紫外線の影響で、お肌の最表面にある「角質層」の状態が悪くなっていることが引き金になっていると考えられます。
紫外線を浴びると、細胞の並びに乱れが生じ、角質層の細胞もやせ細って(扁平で薄くなって)しまい、細胞と細胞のすき間もすかすかになってしまいます。
こうなると、肌内部の水分も蒸発してしまい、水分を保っておくことも出来ないので、乾燥してキメが乱れていきます。
そうすると肌触りがごわごわサラザラしてきますね。
また、細胞の並びとキメが乱れると、紫外線が角質層を容易に通過してしまうので、ハリ弾力を生むコラーゲンやエラスチンが壊されてしまい、肌全体がしぼんだ印象になってきます。
また、角質層がバリアの役割を果たせないので、普段は平気な化粧品成分などにも反応してかぶれや赤みが生じやすくなります。
角質層の状態が悪いと不要になった角質が剥がれ落ちなくなり、ターンオーバーは遅くなるので、メラニンが停滞してくすみやシミの濃さが目立つようになります。
このように、秋枯れ肌になる発端は、角質層の状態が悪くなっていることにあると言えます。
たった0.02mmしかない「角質層」。
この薄くデリケートな部分を大切にすることが 秋冬を美肌で過ごせるかどうかのポイントになります。